2024年11月25日

「虹が教える父なる神の愛の心」創世記9章1~17節

神はノアとその息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。あなたがたへの恐れとおののきが、地のすべての獣、空のすべての鳥、地面を動くすべてのもの、海のすべての魚に起こる。あなたがたの手に、これらは委ねられたのだ。生きて動いているものはみな、あなたがたの食物となる。緑の草と同じように、そのすべてのものを、今、あなたがたに与える。ただし肉は、そのいのちである血のあるままで食べてはならない。わたしは、あなたがたのいのちのためには、あなたがたの血の価を要求する。いかなる獣にも、それを要求する。また人にも、兄弟である者にも、人のいのちを要求する。人の血を流す者は、人によって血を流される。神は人を神のかたちとして造ったからである。あなたがたは生めよ。増えよ。地に群がり、地に増えよ。」 神は、ノアと、彼とともにいる息子たちに仰せられた。「見よ、わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。そして、あなたがたの後の子孫との間に。また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に。鳥、家畜、それに、あなたがたとともにいるすべての地の獣、箱舟から出て来たすべてのものから、地のすべての生き物に至るまで。わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。すべての肉なるものが、再び、大洪水の大水によって断ち切られることはない。大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない。」 さらに神は仰せられた。「わたしとあなたがたとの間に、また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に、代々にわたり永遠にわたしが与えるその契約のしるしは、これである。わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。わたしが地の上に雲を起こすとき、虹が雲の中に現れる。そのとき、わたしは、わたしとあなたがたとの間、すべての肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い起こす。大水は、再び、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水となることはない。虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い起こそう。」神はノアに仰せられた。「これが、わたしと、地上のすべての肉なるものとの間に、わたしが立てた契約のしるしである。」(創世記9:1~17)

五感で感じる事のできる被造物やいのちをどのように考えれば良いのでしょうか。

1節~、主なる神は、かつて最初の人アダムに与えた祝福のことばをもって、ノアと息子たちに祝福を語られました。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。あなたがたへの恐れとおののきが、地のすべての獣、空のすべての鳥、地面を動くすべてのもの、海のすべての魚に起こる。あなたがたの手に、これらは委ねられたのだ。」 このことばを通して、万物を創造された主なる神は、その愛の心を変わらず人に向けてくださり、被造物すべてを人の手に委ね、これらを治めるようにと人に対して使命を与えてくださるのです。

これは「ただ被造物を任せた」という管理責任を意識させることばではなく、万物を創造された主なる神が「父」として、人に対して「子」という身分と立場を与えている事を教えます。私たちは、父なる神が、人のためにと創られた被造物を正しく治めるように、神の子たちとしての意識を自覚させてくださるみことばなのです。

この中で特に重要なのは、5~6節「わたしは、あなたがたのいのちのためには、あなたがたの血の価を要求する。いかなる獣にも、それを要求する。また人にも、兄弟である者にも、人のいのちを要求する。人の血を流す者は、人によって血を流される。神は人を神のかたちとして造ったからである。」です。

このことばを通して、私たちのいのちは、父なる神に源があり、神のいのちを血筋として生かされている者たちであるという恵みを教えられます。だからこそ、父なる神は、子である私たちにいのちの重要性を教え、互いにこれを奪う事の無いよう、またこれを失う事の無いように、いのちを最も大切なものとして認識しなさいと教えてくださるのです。

これほど強いことばを並べて、私たちのいのちを最も大切なものとしてくださる父なる神の愛の心を強く教えられます。いのちは父と子、親と子たち、家族という血筋、互いの関係の中にあって守られ、繁栄するものですので、続けて、父なる神と子である私たち、そして神の愛と守りを受けている私たち互いの関係を大切にしていきましょう。

8節~、父なる神は、私たち人への愛の心をこのように表現されました。「わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。すべての肉なるものが、再び、大洪水の大水によって断ち切られることはない。大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない。」そして「わたしとあなたがたとの間に、また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に、代々にわたり永遠にわたしが与えるその契約のしるしは、これである。わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。」と言われました。

それで、私たちにとって虹は、単に太陽光の屈折によって見える自然現象ではありません。父なる神が、子である私たちを愛してくださる約束のしるしであり、これを目にする度に、父なる神の決して変わる事のない愛の心を改めて心に強く刻む恵みとなるのです。



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