2021年08月07日

「すべてに勝る平和な関係」箴言17章1節

「ひと切れの乾いたパンがあって平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」(聖書)

私たちの日常生活や職場において必要なものは多くあります。「あれが必要、これが無くてはならない」などと思ったり、口にしている事もあるでしょう。あるいは、多くの場合、物質を手にするためにはお金が必要となりますから、「もっとお金が欲しい」と思ったりするかも知れません。

もちろん、お金にしろ、物質にしろ、まったく無いと大変困りますから、自らや家族の生活、職場の営みなどを考えるとある程度は必要です。しかし、お金や物質だけが私たちの生活や営みを幸せに導いてくれるものでは無いことが、本日の聖書のみことばが教えてくださいます。

「ひと切れの乾いたパン」と表現されているように、たとえわずかな物しか無くても、人から色々と言われるような状況でも、あるいは自分から見ても多少みじめに思ったり不安に感じるような状況であったとしても、お互いの関係が平和であるほうが最も良いと教えてくださいます。平和な関係であれば、今ある物を感謝し、互いを思いやって分け合い、どんなに小さな喜びでもそれを共有することによって、より大きな喜びにつながる事でしょう。そのような互いを喜び合える平和な関係こそが重要だと教えてくださいます。

「ごちそうと争いに満ちた家」と表現されていますが、どれほど物質的に豊かであっても、互いが批判的に関わったり、相対的に反発してぶつかり合ったり、反抗的に敵対するような関係の中では平和は存在しません。誰もそのような関係の中に安心や喜びを見い出す事ができませんから、その関係にとどまりたいと思いませんし、居続けたいとは思わないでしょう。早くこの関係から飛び出して行きたいとさえ思うかも知れません。

そのように考えると、本日の聖書のみことばが教えてくださる重要なメッセージが分かると思います。私たちが求め続けるものはお金や物質などではなく、まずは神様から与えられている現状を感謝し、互いを思い合って分けて共有し、互いを喜び合う平和な関係を求め続けましょう。そこにこそ、高い次元の安心や喜び、尊厳や自由、そして愛が存在するのです。



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